平成28年度の調剤報酬で新しく新設された「かかりつけ薬剤師管理料」ですが、平成30年度の調剤報酬改定でその点数は70点から73点へと高くなり、かかりつけ薬剤師の必要性がさらに増してきました。
⇒かかりつけ薬剤師管理料とは?かかりつけ薬剤師になるために必要な条件!
かかりつけ薬剤師になるためには必要な要件がいろいろと存在しましが、その中でも勤務状況などが関係しない認定薬剤師の取得は育児休業中のママや専業主婦のママ薬剤師でもいつでも行うことができるため、時間のあるうちにとっておくことをお勧めします。
そこで今回は研修認定薬剤師になるためにはどうしたらよいか、必要な単位数や単位の取り方、申請方法などについてまとめてみました!
ファル子
認定薬剤師とは
日本薬剤師研修センターが発足した「研修認定薬剤師制度」のもと、薬剤師に必要とされる知識(薬学や薬事関連法規など)を継続的に得ていると認定された薬剤師のことで、かかりつけ薬剤師になるために必要な要件の一つとして注目されています。
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認定薬剤師になるためにはどうしたらいいの?
ただやみくもに自分で勉強しているだけでは認定薬剤師にはなれません。勉強しているということを証明する必要があります。(そりゃそうだ)
そこで必要なのが「単位」です。
日本薬剤師研修センターでは、センターがみとめる研修などに参加した薬剤師に「単位」を与えることで認定薬剤師の認定を行うこととなっています。
具体的には新規で認定薬剤師になる場合は40単位以上(最長4年以内にわたって、年5単位以上)が必要であり、その後、3年ごとの更新では30単位以上(年5単位以上)取らなければなりません。
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※新規で認定薬剤師になる場合最長4年以内での40単位取得であるため、4年に満たなくても40単位を取得できていればすぐに申請できます。(しかし4年以上前に取得した単位は無効)
ちなみに単位はシールとしてもらうことができて、そのシールを研修手帳に貼って提出します。
認定薬剤師になるまでの流れ
ファル子
また認定手帳は大学卒業時に配布されている場合もあるため、探してみてもよいでしょう。(ファル子は大学卒業時にもらってました)
単位を取得する方法
ではどうやって単位を取ればいいのか、その方法について説明しますね!
単位を取得する方法には以下のような方法があります
大学や製薬企業などが開催する研修に参加する
センターが主催するもの、またはセンターの認定を受けた研修に参加することで単位をもらえます。
いつどこで研修があるのかはコチラを見るとわかりやすいです↓
学会に参加する
センターが認めた学会に参加すると単位がもらえます。
e-ラーニング
センターが主催しているもの(コチラ)や卸や大学、企業が実施しているものなどがあります。家にいても単位を取ることができ、一番単位を取りやすい方法です。
⇒認定薬剤師になるためのe-ラーニングはどこがお勧め!?
⇒MPラーニングのレビュー!単位の取りやすさや操作性について
ビデオ・オンデマンド研修
センターが認定したケアネットのビデオ・オン・デマンド配信番組を見ることで単位がもらえます。
ケアネットの受講方法・などはコチラから確認してください。
1日薬局・病院実務研修
現在の職場などでは得ることができない経験・知識などを賄うために実際に現場にでて行う研修を受けることで単位がもらえます。
詳しくは日本薬剤師研修センターのコチラに書かれていますので興味のある方は確認してみてください。
ママ薬剤師にお勧めの単位取得方法
子供がいるとなかなか外に研修を受けに行くことは難しいです。ご主人の理解の元、何回かは行くことができるかもしれませんが、40単位分・・と考えるとなかなか厳しいですよね。
そこでお勧めなのがe-ラーニングです。
もう勤務先の薬局でやるように言われている方や、実際にご自身でやり始めている方も多いとは思います。
ファル子
e-ラーニングはパソコンとネット環境さえあればいつでもどこでもできますので、家から出にくいママ薬剤師にはうってつけですね。
90分画面の前で講義を受けた後、テストもしくはアンケートに答えて1単位となります。いろいろなe-ラーニングがありますので、値段や今の自分に合ったものを選んで、無理なく学習していきましょう。
どれがいいのかわからない場合はコチラも参考に選んでみてください。
ただし現在勤務中の方や勤務予定の方は、勤務先で使っているe-ラーニングが決まっている可能性があります。
もちろん会社規定以外のものに入ってもいいですが、会社規定の物だと金額的に補助があったり、無料で受けることができますので、申し込む前に一度確認してみてください。
まとめ
薬学部の数が増え、年々薬剤師の数は増えていっています。今はまだ不足傾向にありますが、いつかは薬剤師は溢れてしまいます。その時に路頭に迷わないように、今から自分の武器を持てるだけ持って、磨いていった方が良いでしょう。
子育てしながらのママ薬剤師は特に家での時間もなくなかなか単位を取るのは大変だと思いますが、自分自身の成長にもつながりますので、一緒に頑張りましょう!
ファル子